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就職エージェントはなぜ無料?手数料の仕組みと「紹介される求人の偏り」、許可番号の調べ方

更新日 2026-11-01|運営 AI Mediaz(屋号)|PR 記事内に広告を含みます

結論(先に3行で)

  1. 就職エージェント(有料職業紹介事業者)が求職者に無料なのは、職業安定法第32条の3第2項で、求職者から手数料を取ることが原則禁止されているからです。費用は採用した企業が払います。
  2. その仕組みの裏返しで、紹介される求人は「そのエージェントに手数料を払って採用する企業」のものに限られます。ハローワークの求人とは集まり方が違うので、両方を見比べるのが安全です。
  3. エージェントは厚生労働大臣の許可が必要で、許可番号から厚労省「人材サービス総合サイト」で、就職者数や無期雇用で就職した人の6か月以内の離職状況を確認できます。
お金の流れ:企業→エージェント。求職者は原則無料
図解:お金の流れ:企業→エージェント。求職者は原則無料(出典:職業安定法第32条の3・第32条の16、人材サービス総合サイト(2026-11-02確認))

就職エージェントはなぜ無料?

就職エージェント・転職エージェントと呼ばれるサービスの多くは、法律上は「有料職業紹介事業」です。職業安定法第32条の3第2項は、有料職業紹介事業者は、省令で定める例外を除き「求職者からは手数料を徴収してはならない」と定めています。

では、エージェントはどこから収入を得ているのでしょうか。紹介した人の採用が決まったときに、採用した企業から受け取る手数料です。求職者が無料で使えるのは、サービスの好意ではなく、法律でそう決められている仕組みだからです。

手数料の仕組みで何が起きる?

この仕組みには、知っておきたい裏返しがあります。

1. 紹介される求人は、手数料を払う企業のものに限られる

エージェントが紹介できるのは、そのエージェントと契約して、採用が決まったら手数料を払う企業の求人です。手数料を払ってでも人を採りたい企業の求人が集まる一方、手数料をかけずに採用したい企業(ハローワークに無料で求人を出す地元の中小企業など)の求人は、エージェントには出てこないことがあります。

2. 担当者には「採用が決まること」が成果になる

エージェントの収入は採用が決まって初めて発生することが多いため、担当者にとっては、早く・確実に内定が出ることが成果になりやすい構造です。多くの担当者は誠実に支援していますが、構造として「応募を急がせる」「内定承諾を急がせる」方向の力が働きうることは知っておきましょう。

3. 研修型の無料サービスも同じ仕組み

研修つきの無料サービスも、紹介した人の採用が決まったときに企業から受け取る手数料で成り立っていることが多いです。ウズカレITの公式ページでは、採用時の紹介料や協賛金で運営していると説明され、UZUZグループの取引先企業数は計3000社と書かれています。研修のあとに紹介される企業が、取引先の企業に限られる点は同じです。

偏りに振り回されないためには?

法律や指針で禁止されていることは?

厚生労働省は、職業紹介事業者向けの資料で、次のようなことを示しています。

「登録したら◯万円」「就職したらお祝い金」のような勧誘をするサービスには注意しましょう。

許可番号はどう調べる?

有料職業紹介事業を行うには、厚生労働大臣の許可が必要です。許可を受けた事業者には「13-ユ-305514」のような許可番号があります。許可番号は、多くの場合、サービスの公式サイトの会社概要・運営会社のページに書かれています。

このサイトで比べているサービスの許可番号(公式などで確認できたもの)は次のとおりです。

サービス運営会社職業紹介の許可番号
UZUZ(ウズキャリ)
就職エージェント
株式会社UZUZ13-ユ-305514
ウズカレIT(ウズウズカレッジ)
研修型
UZUZ COLLEGE Inc.(公式ページのフッター表記。本文は「UZUZグループが運営」。株式会社UZUZのグループ会社)—(人材サービス総合サイトで要確認)
ウズカレIT・ウズウズカレッジの公式トップで職業紹介の許可番号を確認できず(就職支援をどの会社の許可で行うかは要確認)
就職カレッジ(ジェイック)
研修型
株式会社ジェイック13-ユ-010450
番号は人材サービス総合サイトの公開データ(career-db.comの集計)で確認。就職カレッジの公式トップに載っている「第2102005(03)号」は職業紹介優良事業者の認定番号で、職業紹介の許可番号ではない
ハタラクティブ(レバレジーズ)
就職エージェント
レバレジーズ株式会社13-ユ-302698
DYM就職
就職エージェント
株式会社DYM13-ユ-304089
番号は株式会社DYMの会社概要で確認。会社概要の事業内容には「人材事業」とあり、「DYM就職」の名前はない(DYM就職のページから運営会社としてリンク)
キャリアスタート
就職エージェント
キャリアスタート株式会社13-ユ-305582
ユメキャリ(就職エージェント/転職エージェント)
就職エージェント
Reve Career Agency株式会社27-ユ-304671
ミラキャリ/ミラフリ(事務職)
就職エージェント
株式会社かける(ミラキャリJobの運営者情報。ミラキャリと同じ許可番号)13-ユ-315371
ミラキャリ(mirai-step.jp)の公式には番号のみ記載で会社名がない。同じ番号を載せるミラキャリJobの運営者情報で株式会社かけると確認。「ミラフリ」はASPの案件名で、公式サイトでは名称を確認できず
キッカケエージェント(ITエンジニア)
IT職のエージェント
Kikkake Creation Inc.(公式フッターの表記)13-ユ-312698
第二新卒エージェントneo(ネオキャリア)
就職エージェント
株式会社ネオキャリア13-ユ-070309
番号は人材サービス総合サイトの公開データ(career-db.comの集計)で確認。第二新卒エージェントneo・就職エージェントneoの公式トップには許可番号の記載なし
ログナビエージェント(新卒向け)
新卒向け
株式会社アスパーク—(人材サービス総合サイトで要確認)
案内ページで許可番号を確認できず

各社公式・厚労省の公開情報で 2026-11-02 に確認。「—」は確認できなかった項目です。並び順に広告報酬は関係ありません。公開データは会社単位(許可番号単位)で、サービス単位ではありません。

許可番号が分かったら、厚生労働省の「人材サービス総合サイト」で検索すると、その事業者の情報を確認できます。

公開データ(就職者数・6か月以内の離職)はどう読む?

職業安定法第32条の16第3項にもとづき、職業紹介事業者は、紹介で就職した人の数、無期雇用で就職した人の数と、そのうち6か月以内に離職した人の数、手数料に関することなどを、人材サービス総合サイトで提供することになっています。

サービス公開データ(就職者数・6か月以内離職)
UZUZ(ウズキャリ)
就職エージェント
就職者数 1,287人(令和6年度)/無期雇用で就職した人の6か月以内離職率 8.7%(令和6年度、112人/1,287人、判明せず 0.0%)※株式会社UZUZ(許可番号 13-ユ-305514)全体。令和7年度は集計元で未掲載
ウズカレIT(ウズウズカレッジ)
研修型
—(取得できず。人材サービス総合サイトで要確認)
就職カレッジ(ジェイック)
研修型
就職者数 2,720人(令和7年度)/無期雇用で就職した人の6か月以内離職率 7.1%(令和7年度、194人/2,720人、判明せず 0.0%)※株式会社ジェイック(13-ユ-010450)全体
ハタラクティブ(レバレジーズ)
就職エージェント
就職者数 5,067人(令和7年度)/無期雇用で就職した人の6か月以内離職率 14.7%(令和6年度、1,271人/8,634人、判明せず 0.3%)※レバレジーズ株式会社(13-ユ-302698)全体。ハタラクティブ以外の紹介も含む可能性
DYM就職
就職エージェント
—(取得できず。人材サービス総合サイトで要確認)
キャリアスタート
就職エージェント
—(取得できず。人材サービス総合サイトで要確認)
ユメキャリ(就職エージェント/転職エージェント)
就職エージェント
—(取得できず。人材サービス総合サイトで要確認)
ミラキャリ/ミラフリ(事務職)
就職エージェント
—(取得できず。人材サービス総合サイトで要確認)
キッカケエージェント(ITエンジニア)
IT職のエージェント
—(取得できず。人材サービス総合サイトで要確認)
第二新卒エージェントneo(ネオキャリア)
就職エージェント
就職者数 3,386人(年度は集計元で表示なし)/無期雇用で就職した人の6か月以内離職率 26.1%(令和6年度、判明せず 46.3%)※株式会社ネオキャリア(13-ユ-070309)全体。介護・保育など他分野の紹介も含む可能性
ログナビエージェント(新卒向け)
新卒向け
—(取得できず。人材サービス総合サイトで要確認)

各社公式・厚労省の公開情報で 2026-11-02 に確認。「—」は確認できなかった項目です。並び順に広告報酬は関係ありません。公開データは会社単位(許可番号単位)で、サービス単位ではありません。

読むときの注意は3つです。

  1. 会社単位の数字:同じ会社が介護・保育・新卒など別のサービスも運営していれば、合計の数字です。サービスごとの数字ではありません。
  2. 「判明せず」に注意:離職したかどうか分からない人が多いと、離職率は低く見えます。判明せずの割合も一緒に見ます。
  3. 年度をそろえる:就職者数と離職率で年度が違う場合があります。

各社が自社サイトに載せている「内定率」「定着率」は、対象者や期間の取り方が各社で違うため、このサイトでは比較に使っていません。公開データも、良し悪しを決めつける材料ではなく、面談で質問する材料として使ってください。

無料の理由を知っておくと、担当者の言葉を落ち着いて受け止められます。決めるのは、いつも自分です。

担当者との面談で聞いておきたいことは?

公開データや手数料の仕組みを知ったうえで、面談では次のことを質問してみましょう。答えの具体さで、担当者の姿勢も見えてきます。

質問されて嫌がる担当者であれば、別の窓口を使えばよいだけです。

登録をやめたいときは?

使ってみて合わないと感じたら、登録をやめる(退会する)ことができます。退会の方法は各サービスの公式サイトや利用規約で確認してください。連絡が多すぎる場合は、連絡の方法や頻度を変えてもらえないか、まず担当者に伝えてみましょう。

仕組みを知ったうえで、次の一歩は?

手数料の仕組みと求人の偏りを知ったうえで使えば、就職エージェントは心強い味方です。使うサービスを決めたら、公式の会社概要で許可番号を確認し、人材サービス総合サイトで公開データを見てみましょう。そして、ハローワークの求人と見比べながら、自分のペースで応募先を選んでください。

よくある質問

就職エージェントは本当に無料?
求職者は原則無料です。職業安定法第32条の3第2項で、有料職業紹介事業者が求職者から手数料を取ることは原則禁止されています。費用は採用した企業が払います。
エージェントが紹介する求人に偏りはある?
あります。紹介できるのは、そのエージェントに手数料を払って採用する企業の求人です。ハローワークの求人も見比べると安全です。
許可番号はどこで確認できる?
サービスの公式サイトの会社概要などに書かれていることが多く、厚生労働省の人材サービス総合サイトで検索して確認できます。
「お祝い金」を出すサービスは大丈夫?
厚労省は、社会通念上相当を超える金銭などを提供して求職の申込みを勧めることを禁止しています。高額な金銭で勧誘するサービスには注意してください。
6か月以内の離職率は低いほど良い?
目安にはなりますが、会社単位の数字で、「判明せず」が多いと低く見えます。面談で紹介先の定着について質問する材料にしてください。

出典・確認したページ

この記事は 2026-11-02 時点で公的機関・各社公式ページを確認して書いています。制度や各社の条件は変わることがあるため、申込み前に公式ページで最新情報を確認してください。体験談・口コミは掲載していません。