ジョブ・カードとは?既卒・フリーターの職歴の整理と応募書類への使い方
結論(先に3行で)
- ジョブ・カードは、免許・資格、学習・訓練歴、職務経験、仕事ぶりの評価などの情報をためて、応募書類などに使う国の様式です。
- 様式は、キャリア・プランシート(様式1)、職務経歴シート(様式2)、職業能力証明シート(様式3:免許・資格/学習・訓練歴/訓練成果・実務成果)。キャリアコンサルティングを受けながら作る形が案内されています。
- 正社員の職歴が少ない既卒・フリーターの人ほど、アルバイトや学習の経験を言葉にする下書きとして役立ちます。
この記事でやること:ジョブ・カード制度総合サイトで様式を見る → まず「職務経歴シート」にアルバイト歴を書き出す → ハローワーク等の相談で一緒に整える。
ジョブ・カードとは?
ジョブ・カードは、厚生労働省が進めている「ジョブ・カード制度」で使う様式です。厚生労働省の資料「ジョブ・カード制度について」では、免許・資格、学習・訓練歴、訓練の評価、職務経験、仕事ぶりの評価の情報を蓄積し、応募書類等として活用するもの、と説明されています。
ひとことで言えば、「これまで何をしてきたか」と「これからどうしたいか」を、決まった形で書きためていくノートです。作ったものは、応募書類として使ったり、履歴書・職務経歴書を作る材料にしたりできます。
どんなシートがある?
| 様式 | 名前 | 書くこと |
|---|---|---|
| 様式1 | キャリア・プランシート | 価値観・興味・得意なこと、これからの目標 |
| 様式2 | 職務経歴シート | 働いた経験(期間・業務の内容) |
| 様式3-1 | 免許・資格シート | 持っている免許・資格 |
| 様式3-2 | 学習・訓練歴シート | 学校・講座・職業訓練などで学んだこと |
| 様式3-3 | 訓練成果・実務成果シート | 訓練や仕事での成果・評価 |
既卒・フリーターにとって何が役立つ?
正社員の職歴が少ないと、職務経歴書に何を書けばいいか迷います。ジョブ・カードの職務経歴シートは、アルバイトやパートの経験も「働いた経験」として整理できる形になっています。たとえば次のように書き出すと、面接で話す材料にもなります。
- 期間(◯年◯月〜◯年◯月)と、週の勤務日数・時間
- 勤務先の業種(飲食・小売・物流・コールセンターなど)
- 任された仕事(レジ・発注・新人への説明・クレームの一次対応など)
- 工夫したことと、その結果(数字で言えるもの)
学習・訓練歴シートには、卒業後に勉強したこと(資格の勉強、職業訓練、独学のプログラミングなど)を書けます。空白期間に何をしていたかを説明するときの土台になります(空白期間の説明の仕方)。
どこで作れる?
厚生労働省の資料では、キャリアコンサルティングを受けながら作成することが案内されています。ジョブ・カード制度総合サイトで様式を確認でき、ハローワークなどの相談の場で、担当者と一緒に整えていく使い方ができます。わかものハローワークや新卒応援ハローワークの担当者に「ジョブ・カードを作りたい」と伝えて相談するとよいでしょう。
ジョブ・カード制度総合サイトの中身は、このサイトの作成時に自動で取得できなかったため、作成ツールの細かい使い方は総合サイトで確認してください。
履歴書・職務経歴書とどう使い分ける?
応募先が「履歴書・職務経歴書を提出」と指定している場合は、その形で出します。ジョブ・カードは、その書類を作る前の下書き・材料として使うのが現実的です。ジョブ・カードそのものを応募書類として受け付ける企業もあるので、応募先やハローワークの担当者に確認してください。
作るときのコツは?
- 最初から完璧に書こうとしない。まず期間と仕事の名前だけ書き出す
- 「任されたこと」を1つずつ足す。小さなことでよい(鍵を預かっていた、シフトを組んだ、など)
- 数字を足す(週4日・3年、1日100人の接客、新人5人に説明、など)
- キャリア・プランシートは、決まっていないことは「迷っている」と書いてよい
- 担当者に見てもらい、応募先に合わせて言葉を選ぶ
次にやることは?
ジョブ・カードで経験を整理できたら、わかものハローワークや新卒応援ハローワークで求人探しと応募を始めます。職務経歴の書き方は、無料の就職準備チェックシートも使ってください。
キャリア・プランシートには何を書く?
キャリア・プランシートは、これからどう働きたいかを整理するシートです。次の問いに答える形で考えると書きやすくなります。
- 好きなこと・得意なこと・苦手なこと
- 仕事で大切にしたいこと(収入・休み・人間関係・成長など)
- 1年後・3年後にどうなっていたいか
- そのために、今できること
決まっていないことは「まだ決まっていない」「迷っている」と書いてかまいません。担当者と話すときの材料になれば十分です。
学習・訓練歴シートの書き方は?
学習・訓練歴シートには、学校の勉強だけでなく、卒業後に学んだことも書けます。
- 職業訓練(コース名・期間・学んだ内容)
- 資格の勉強(受験の予定・結果)
- 独学(本・動画・オンライン講座などで学んだこと、期間)
空白期間に勉強していたことがあれば、ここに書くと、面接で「その間何をしていたか」を話す土台になります。
ジョブ・カードを作るときの注意は?
事実と違うことは書かないようにしましょう。ジョブ・カードは、担当者や応募先が読む前提の書類です。アルバイトの期間や内容は、覚えている範囲で正確に書き、分からないところは「◯年ごろ」と書いておき、あとで確かめます。
ジョブ・カード、次の一歩は?
まずは、職務経歴シートに、これまでのアルバイトや仕事を期間と仕事の名前だけ書き出してみましょう。完璧に書こうとせず、思い出せる範囲で大丈夫です。次に、それぞれの仕事で任されたこと、工夫したことを1つずつ足していきます。
ある程度書けたら、わかものハローワークや新卒応援ハローワークの担当者に見てもらい、応募先に合わせた言葉に整えていきましょう。ジョブ・カードで整理した経験は、履歴書・職務経歴書や、面接での自己PRの材料になります。
正社員の職歴が少ないと「書けることがない」と感じがちですが、書き出してみると、アルバイトや学習の中に話せる経験が見つかるものです。小さな経験を言葉にすることが、就職への確かな準備になります。
ジョブ・カードは誰に見せる?
ジョブ・カードは、まず自分のための整理のノートです。そのうえで、ハローワークの担当者やキャリアコンサルタントに見せて、相談の材料にします。応募先に提出するかどうかは、応募先の指定や担当者の助言に従ってください。作ったジョブ・カードは、仕事が決まったあとも、経験が増えるたびに書き足していくことができます。転職や資格の勉強を考えるときにも、これまでの経験を振り返る資料になります。
ジョブ・カードの様式や作成ツールは、見直されることがあります。この記事は厚生労働省の資料「ジョブ・カード制度について」で確認した時点の内容です。作るときは、ジョブ・カード制度総合サイトで最新の様式を確認してください。ハローワークの担当者に聞けば、使い方も教えてもらえます。
よくある質問
- ジョブ・カードとは?
- 免許・資格、学習・訓練歴、職務経験、仕事ぶりの評価などの情報をためて、応募書類などに使う国の様式です。
- アルバイト経験も書ける?
- 書けます。職務経歴シートに、期間・業種・任された仕事・工夫したことを書き出すと、応募書類や面接の材料になります。
- ジョブ・カードはどこで作る?
- ジョブ・カード制度総合サイトで様式を確認でき、厚労省の資料ではキャリアコンサルティングを受けながら作る形が案内されています。ハローワークの担当者に相談しながら作れます。
- ジョブ・カードで応募できる?
- 応募書類として使えると案内されていますが、応募先が履歴書・職務経歴書を指定している場合はその形で出します。応募先や担当者に確認してください。
- ジョブ・カードは無料?
- ジョブ・カードは国の制度の様式で、ハローワークなどでのキャリアコンサルティングを受けながら作る形が案内されています。作成ツールの使い方は、ジョブ・カード制度総合サイトで確認してください。
出典・確認したページ
- 厚生労働省「ジョブ・カード制度について」(参考3):免許・資格、学習・訓練歴、職務経験、仕事ぶりの評価などを蓄積して応募書類等として活用、キャリアコンサルティングを受けつつ作成、様式1 キャリア・プランシート、様式2 職務経歴シート、様式3-1〜3-3(免許・資格/学習・訓練歴/訓練成果・実務成果)。費用の記載はなし(2026-11-02確認)
- ジョブ・カード制度総合サイト:ジョブ・カードの作成(サイトの中身は自動取得できず。リンク先で確認)(2026-11-02確認)
- 厚生労働省「わかものハローワーク」:正社員を目指す若者(おおむね35歳未満)、担当者制による職業相談・セミナー・職業訓練(ハロートレーニング)・応募書類の作成支援・面接対策・求人の検索・企業説明会・面接会・定着支援(無料)、わかものハローワーク全国21か所、わかもの支援コーナー・窓口 全国199か所(2026-11-02確認)
- 厚生労働省「新卒応援ハローワークのメニュー」:対象は大学等を卒業予定の学生・生徒、卒業後おおむね3年以内の方、各都道府県に1か所以上・全国56か所。担当者を決めた個別支援(就職支援ナビゲーター)、臨床心理士等への相談、応募書類(ES・履歴書)の作成支援、面接対策、セミナー、全国の求人情報の検索・閲覧、企業説明会・面接会、就職後の定着支援(2026-11-02確認)
この記事は 2026-11-02 時点で公的機関・各社公式ページを確認して書いています。制度や各社の条件は変わることがあるため、申込み前に公式ページで最新情報を確認してください。体験談・口コミは掲載していません。